年を重ねるにつれて、スキンケアに使うアイテムが増えていく。特に女性にとってはよくあることですよね。お手入れの時間やコストもかかるので、スキンケア商品を減らしたいけれど、実際に減らすのは不安に感じられる方も多いかと思います。
今回はそんな皆様に、ミニマリストである私が「シンプルスキンケア」というスキンケア方法をご紹介します。
シンプルスキンケアとは、最低限のスキンケア化粧品で肌本来が持っている力を引き出すスキンケア方法です。
この記事の目次
ミニマリストのスキンケア
シンプルスキンケアを行う上で3つのポイントがあります。
2.肌を保湿する
3.紫外線や刺激から肌を守る
この3つのポイントを押さえていれば、最低限のスキンケア化粧品で肌を綺麗に保つことができます。
今回は、自分に合ったスキンケア化粧品を上手に使いながら肌を綺麗に保つためのシンプルスキンケアについてご紹介していきます。
ミニマリストが感じたシンプルスキンケアの3つの効果
実際にシンプルスキンケアを行っている私が、シンプルスキンケアで得られた3つの効果をご紹介します。
1.肌の調子が良くなる
もともとアトピー体質で敏感肌だった私は10代の頃、流行に乗りたくて雑誌に掲載されているスキンケア化粧品をたくさん試したことがあります。化粧品の種類を増やした結果、肌荒れがひどくなりました。
何故たくさんの化粧品を使うことで肌荒れしてしまったのか原因を考えてみると、たくさん化粧品を塗り重ねることで、肌に刺激を与えすぎたことがわかりました。
敏感肌の場合は、いろいろと化粧品を足すと合わない成分に当たってしまい、それだけで肌荒れする原因になります。できる限り刺激を与えないシンプルケアを行い、肌に水分を補って保湿ケアに徹底することにした結果、肌荒れが改善されて、肌の調子が良くなったと実感しています。
2.時間にゆとりを持つことができる
最低限のスキンケア化粧品を使用することで、お手入れの時間が減ります。特に30~40代の方は仕事・家事・育児など、なにかと忙しくてお肌に時間をかけることが難しくなってきますよね。
年を重ねるたびに肌のかさつきやくすみが気になり、たくさんのスキンケア化粧品を使い分けた方がいいと考えるかもしれませんが、そうではありません。
自分の肌の状態をきちんと理解して、必要なものだけ正しく使用することが大切です。シンプルスキンケアは、肌への負担が少ない上に、スキンケアにかける時間を短縮できるので、結果的にスキンケアを継続しやすいというメリットがあります。
3.節約になる
シンプルケアは、最低限のスキンケア化粧品だけを使用しているので節約になります。化粧品はプチプラのものから高価格のものまで幅広く売られています。しかし、高い化粧品だからといって、自分の肌に合うとは限りません。なぜなら、化粧品は医薬品ではないので、高い効果は期待できないようになっているからです。
化粧品は「肌を健康的な状態に保つ」という役割を担っており、綺麗でいたいという気持ちを後押しするためのアイテムです。価格の高いスキンケア商品もたくさん売られていますが、本当に価格に見合うものなのか考え直さなければいけません。
シンプルスキンケアが肌に良い理由
シンプルスキンケアとは、最低限のケアで肌本来が持っている力を引き出すスキンケア方法であるとお伝えしました。では肌の本来の力とはどのようなもので、なぜ肌に良い影響を与えてくれるのでしょうか。
1, 自家保湿因子が肌の乾燥を守る
肌にはもともと存在している保湿成分があります。それが「自家保湿因子(天然保湿因子)」です。この自家保湿因子は水分と油分が混ざり合ったもので、皮膚を乾燥から守ってくれる役割があります。スキンケア化粧品の保湿成分よりも、はるかに肌のうるおいを保つ天然の保湿液です。
あまりにたくさんのスキンケア化粧品を肌に塗ってしまうことで、自家保湿因子の効果が発揮できなくなります。そのため、自家保湿成分の効果を損ねないように、最低限のシンプルスキンケアを行うことで、肌に良い影響を及ぼします。
2, 常在菌が肌を綺麗に保つ
「常在菌」も肌本来がもっている力の一つです。この常在菌が私たちの肌に良い影響を与えてくれています。常在菌は、皮脂や汗などの雑菌を食べることで、酸を排泄し、肌は常に弱酸性に保たれています。
肌が弱酸性に保たれることで、皮膚のバリア機能を保ち、皮膚の刺激から肌を守ってくれています。
常在菌は、角質層に存在しているため、無理に角質を落とすような行為をすると減ってしまします。肌を綺麗に保つには、シンプルスキンケアで極力肌にかける刺激を減らし、常在菌を減らさないことが大切になります。
ミニマリストのスキンケアを紹介・選び方
スキンケア選びで大切なのは「自分の肌に合っているかどうか見極めること」です。特に女性は、購入したスキンケア商品を実際に使用してみて、1ヶ月程度を目安に自分の肌に合うか見極めることをおすすめします。なぜなら女性は「生理」があるので、1ヶ月の生理周期で肌の状態に変化が起こりやすいからです。
最初は自分の肌に合っているのかわからない場合が多いと思うので、使用したいなと思ったスキンケア商品のサンプルをもらってから本製品を購入することをおすすめします。サンプルがない場合は、まずは容量が小さいものを購入して使用します。また、化粧品成分にアレルギーがないかチェックすることも大切です。
使用してみて明らかに肌に痛みやかゆみが出る場合は使用を中止し、痛みやかゆみが続く場合はアレルギーを起こしている可能性があるので皮膚科に相談しましょう。
1, クレンジング
ファンケル (FANCL) マイルドクレンジング オイル120mL
一般的にオイルタイプはメイクを早く落とせる分、洗浄力が高いため肌に刺激を与えやすいと言われています。しかしこちらのクレンジングオイルは、油脂系オイルと呼ばれるもので、一般のオイルより乾燥しにくいという特徴があります。洗浄力と低刺激性のバランスがとれており、肌に負担がかかりにくいです。
クレンジングは、メイクや皮脂などの油性の汚れを洗い流す目的があります。肌の油分が落ちるので、洗顔後は必ず保湿することが大切です。
2, 洗顔
Mocchi SKIN モッチスキン吸着泡洗顔
泡立ての手間が省けるので時間を短縮して洗顔ができます。いろいろと洗顔料を試した結果、肌がつっぱらず、汚れも落ちると実感したので、1年前からこの洗顔料に落ち着きました。濃密な泡で、洗顔後は肌がモチモチとしています。
洗顔は、汗や古くなった角質などの水性の汚れを洗い流す目的があります。洗顔は泡立てることで汚れを落とすので、しっかりと泡立てて水で洗い流します。洗顔料の主成分はクレンジングと同じく「界面活性剤」です。界面活性剤は洗浄作用がありスキンケア化粧品にはかかせないものですが、肌に負担もかけてしまうのも事実です。
しかし適度に洗顔を行わないと、古い角質が溜まっていき、角質が毛穴に詰まって炎症を起こしたり、異臭の原因になったりして肌に悪影響を及ぼします。
3, 化粧水
無印良品 化粧水・敏感肌用・高保湿タイプ 400ml
こちらの化粧水はアルコールなど肌の刺激になる物質が含まれておらず、高い保湿力があるため、5年ほど使用しています。岩手県釜石市の洞窟からくみ上げた天然水を使用するなど、厳選された主成分が使われているのも特徴です。シンプルな容器で見た目もすっきりしています。
化粧水は、クレンジングや洗顔で失われた水分を補い、保湿液の効果を高める働きがあります。化粧水の主成分は水であり、化粧水だけで保湿効果は感じにくいため、保湿液やクリームも一緒に使用します。
4, 保湿液
無印良品 乳液・敏感肌用・高保湿タイプ 400ml
化粧水と同様に無印良品です。冬場は特に高保湿タイプが肌の乾燥を防いでくれます。5年ほど使用していますが、肌が乾燥して粉が吹かなくなりました。肌が特に乾燥しやすい方におすすめです。
乳液の役割は、化粧水だけでは補えない油分を肌に与えることです。油分によって水分や保湿成分が蒸発されないようにキープします。年を重ねるに伴い油分が不足している方や、アトピー体質で元々乾燥肌の方は適切な油分の補給も大切なので保湿液を使用してみると良いかと思います。
使用感はサラサラしたものやコクのあるものまで色々ありますので、自分の肌の状態や季節に合わせて使ってみることをおすすめします。
5, 日焼け止め
キュレル UVエッセンス SPF30 PA+++
日焼け止めのほとんどに入っている「紫外線吸収剤」という成分がありますが、こちらは、紫外線吸収剤不使用で肌に低刺激なので使用しています。子供も使用できるくらい低刺激なので、お子さんがいらっしゃる方は一緒に使用できるのでおすすめです。
紫外線吸収剤は高い紫外線防御効果があるため、強烈な紫外線を避けたいときに使用するとよいとされています。しかし紫外線に対して高い効果がある分、肌の水分が蒸発して乾燥しやすいため、日常使いではほぼ必要ないとされています。
ただし紫外線吸収剤が入っていないと日焼けはしやすくなるため、2~3時間おきに塗り直しが必要です。肌を老化させる最も大きな要因は紫外線だと言われており、紫外線をたくさん受けるほど老化が早くなるという有名な研究があります。特徴的なのが、紫外線は浴びてすぐではなく、10~15年後に徐々に老化が表面化してくることです。
紫外線を浴びると、メラニン色素によってシミなどの色素沈着を引き起こしたり、肌を保護するためのバリア機能が低下して老化を加速させたりします。特に乾燥肌や敏感肌の方は、肌のバリア機能が低下しやすいため、紫外線には要注意です。
肌を綺麗に保つためにスキンケア以外で大切なこと
化粧品を使ったスキンケア方法のほかに、栄養バランスの良い食事や質の良い睡眠をとることも肌を綺麗に保つために大切です。特に「人は食べたものでできている」という言葉通り、食生活を正すことは美肌の基本条件となります。
しかし、理想の食生活は頭の中ではわかっていても、実際に行動に移すのは大変ですよね。私は以前甘いものが大好きで、よくチョコレートを食べたりやジュースを飲んだりしていました。
「体重も増えるしニキビも出来るし、なんとかしなければ」と思い、まずはジュースを飲むのを辞めて水を1日1.5リットル飲むようにしました。ジュースを飲むことを辞めてから1週間もすると、だんだんと薄味に慣れていきました。現在は甘いものや脂っこい物をほとんど食べなくなり、肌も潤いを保つことができています。
自炊をする際、食事の味付けもシンプルになっていき、食生活の面でもよりミニマリストに近づけたと感じています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は肌を綺麗に保つためのシンプルスキンケアについてご紹介させていただきました。
2.肌を保湿する
3.紫外線や刺激から肌を守る
この上記の3つのポイントを押さえていれば最低限のスキンケア商品でも肌を綺麗に保つことができます。スキンケアにかかるお金や時間を見直し、ご自分に合ったスキンケア方法を見つける参考になれば嬉しく思います。