上記は断捨離を始める前の私でした。もともと片付けなどは大の苦手。仕事の忙しさに拍車がかかり、ますます「汚部屋」に。数年前に結婚を機に新居に引っ越すにあたって、「このままではまずい」と思うようになりました。片付けても散らかるというループから抜け出したくて、調べていくうちに「断捨離」という言葉に出会い、断捨離の本をいくつか読んでみました。
この記事の目次
断捨離初心者におすすめの本5選
本を読んで断捨離を実行することで、現在はたとえ忙しくても、以前のような散らかった部屋ではなく、すっきりと快適に過ごせてストレスフリーな生活を送っています。自分が管理できる量しか持たなくなることで、モノを大切に扱うことができ、幸福度が上がったと感じています。
1.モノを捨てるトレーニング「捨てトレ」 著者:野沢 恭恵
本の概要
この本は暮らし方アドバイザーの「野沢 恭恵」さんによって書かれています。著者の野沢さんは主婦向け雑誌の編集に長年携わり、いかにして心地よい住まいを作っていくか考えてこられたそうです。
収納・片付け・掃除法など様々な企画で情報発信してきたものの、自分の家は一向に片付かないことに気づかれたそうです。原因は「モノが多すぎたこと」。
そんな筆者自身が「なぜモノ捨てられないのか」自分自身の行動や考えを振り返りながら、本書では「捨てること」を徹底的に追求して書かれています。
「捨てトレ」ではまず自分の心の中を知ることから始まり、人はなぜモノを捨てられないのか事例を通して心理背景に迫っていきます。自分のタイプを知ることができるチェックリストがついていますので、モノが捨てられなくて悩んでいる方にピッタリの一冊です。
この本を読んでわかること
・モノを持つことで大切なものを失っていることに気づく
・モノと上手に別れる方法がわかる
さぁ断捨離するぞ!と意気込んでもなかなか進まないですよね。こまごまとしたガラクタ品だったらすぐに捨てるという行動に移すことができるかもしれませんが、特に捨てることが難しいのは「思い出の品」です。思い出の品は捨てたら最後。取り返しがつきません。
【思い出はモノではなく、もうしっかりと心の中に居場所をつくっているのです】本書ではそんな読者の気持ちに寄り添いながら、上手にお別れする方法が書かれており、とても参考になります。
・モノを持つことで大切なものを失っていることに気づく
心穏やかに暮らしていくためには、ゆとりあるスペースが必須であることが書かれています。持っているモノの分だけ家の中のスペースは失われていき、心のゆとりまで失ってしまいます。
本書を読み進めていると、他にも時間・健康・お金など大切なものを失っていることに気づかされて、「なんとか断捨離を成功させたい」と奮起させてくれます。
2.見てわかる、断捨離決定版 著者:やました ひでこ
本の概要
この本は断捨離という言葉を初めて提唱した、やました ひでこさんによって書かれました。断捨離についての著書は400万部を突破しており、テレビや雑誌などでも活躍されています。
断捨離のスペシャリストですね。本書はそんな断捨離のスペシャリストである、やました ひでこさんの断捨離術が惜しみなく書かれている一冊です。雑誌サイズで全ぺージが98ページと薄いのですが、内容が濃いので読みごたえがあります。
また、豊富な事例と経験談が写真や図解で示されており、これから断捨離を始める初心者におすすめの本です。この本を読むことで、すぐに断捨離にとりかかることができます。
この本を読んでわかること
・結果を出すための捨て方・片付け方
・断捨離の本当の意味
この本を読むまでは「断捨離=捨てること」とイメージがありましたが、実際に読みすすめてみると、断捨離は「モノを通じて自分と向き合うこと」なんだなと痛感させられました
・結果を出すための捨て方・片付け方
断捨離の知識だけ得ても行動を起こさなければ結果は出ません。本書は読んだその日から行動に移すことができるくらい実践的に書かれています。
この本の「片付け」とは、モノを収納道具に収めたり、移動したりすることではなく、徹底的にモノを減らすことです。断捨離をとりかかる一番初めの方法は「持ち物を一度全部出すこと」から。持ち物を全部出してみると意外と多くてびっくりしますが、現状を知ることが大切です。
3.30日間片づけプログラム 著者:吉川 永里子
本の概要
この本は整理収納アドバイザー1級の資格を持つ吉川永里子さんによって書かれた本です。女性目線・ワーキングマザー目線で行う整理収納やライフスタイル提案は「無理しないスタイリッシュな暮らし」と、働く女性や主婦の間で話題になりました。
メディアでのアドバイス以外に、個人のお客さんの自宅にも積極的に伺いながら収納スタイリストとしてご活躍されています。本書を最初から読んでいくことで「断捨離や片付けの基本」が身につきます。
タイトルに「30日間片付けプログラム」と書いてあるように、1日1つずつ実践できる断捨離・片付け方法が書かれており、計画的に断捨離・片付けがしたい方におすすめです。
この本を読んでわかること
・残したモノの収納方法がわかる
・モノを捨てる判断基準がわかる
【モノを捨てる際にぶち当たるのが「いつか」使うという選択肢です。しかしそのときはいつくるのでしょうか?】
「いつか」はまるで捨てたい気持ちを惑わす呪文のようです。断捨離を始めてみても結局いらないものがよくわからなくなったりすることがありました。
「いつか使うだろう」と思い始めて捨てるのが惜しくなり、結局「また今度でいいか」と捨てることを後回しにすることも多々あるのではないでしょうか。いらないモノがわからないということは、必要なモノがわからないということなのです。
では、「自分が生きていくうえで必要なモノってなんだろう?」自分のことだからわかりそうですが、自分のことって案外わからないものですよね。本書では自分にとって必要なモノや捨てる基準は何なのかが具体的にわかりやすく書かれています。
・残したモノの収納方法がわかる
自分にとって必要なモノがわかったら今度はどうやって収納すればよいかという疑問が浮かびます。本書では収納にはモノを詰め込むのではなく、使うときのことを考えて「それぞれの機能が十分に発揮できるように」考えながら収納することの大切さが書かれています。
リビングやキッチンなどの場所別の収納法が詳しく図で書かれており、本書を見ながらすぐに収納をはじめることできます。
4.やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方 著者:わたなべぽん
本の概要
この本は『スリム美人の生活習慣をマネしたら 1年間で30キロ痩せました』などで知られ、累計30万部のベストセラーを手掛ける「わたまべぽん」さんによって書かれた本です。
本書は活字が苦手な方もスラスラと読むことができるコミックエッセイです。冒頭で著者の炊飯器が壊れたところから物語がスタートします。壊れた炊飯器の代わりに思いつきで土鍋を使ってみた結果、洗い物が減り、土鍋で炊いたご飯が美味しくて感動されたようです。
そんなきっかけから、著者が自分に合った生活スタイルを確立していくまでの道のりが描かれています。今まで当たり前のように使っていたモノを「やめてみる」ことで、自分にとって本当に必要なことが見えてこられたようです。
また、絵がとても可愛らしく、著者の柔らかい人柄を感じることができます。断捨離初心者にとって手に取りやすい一冊です。
この本を読んでわかること
・充実した人生とは何なのかがわかる
・「やめてみる」生活を続けることで自分を尊重できるようになる
著者は本の中で【自分の好きなもの、暮らしやすいものは何なのかじっくり考えることで自分を尊重できるようになった】と述べています。好きなものを好きと感じることができるのは、「やめてみた」生活を続けることで、自分にとって本当に必要なモノがみえてきた結果だと考えさせられます。
断捨離を行うことで感覚が洗練され、本来の自分を取り戻せるきっかけになるような内容でした。断捨離はただモノを捨てて部屋を綺麗にするだけではなく、自分に自信をつける訓練にもなるようです。
・充実した人生とは何なのかがわかる
どうしたら充実した人生を送ることができるのだろう?と誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。「断捨離」と「充実した人生」は一見繋がりはなさそうですが、本書を読み進めると深く関わっていることが理解できます。
多くの人が、人生を豊かにしてくれると信じているモノにたくさん囲まれて暮らしています。しかし、本当にそのモノたちが自分の人生を豊かにしてくれるのでしょうか。一度自分の考えグセや思い込みを手放してみる必要があります。
5.「もたない暮らし」の始め方 著者:riamo*
Instagram(@seiwado.book.store)
本の概要
この本の著者の「riamo*」さんはブログ月間100万PV長期達成、ブログ「やさしい時間と、もたない暮らし」で10年以上発信し続ける大人気ブロガーでもあります。本書を読むことで、片付けたけどすぐ散らかるという悩みを解決できます。
また、他の著者の断捨離・片付け系の本では、自分が幸せに生きるために断捨離するという内容で書かれていることが多いですが、本書の中でriamo*さんは、自分の家族についても触れています。
断捨離することで家族にもメリットが大きいということも書かれており、他の本とは違うような新しい視点で断捨離について考えることができる一冊です。特に「あなたが死ねば全部ゴミ」という言葉が読者に強いインパクトを与えます。
非常にショッキングな言葉ですが、核心をついているなと考えされられます。モノが増えると自分だけの問題ではなくなるのですよね。もし自分が死んで残された家族のことを考えると、もう今すぐにでも断捨離しなければという気持ちに駆り立てられます。
この本を読んでわかること
・もたない暮らしはメリットがたくさんある
・もたない暮らしは安全な暮らしに繋がるということが理解できる
著者のriamo*さんは、阪神淡路大震災を体験されました。大きな揺れで家の中はモノが散乱し、ガラスが割れ、戸棚のモノが落ち、冷蔵庫が大きく動いていたのが忘れられないとのこと。
モノが一瞬で壊れていく儚さを感じられたとのことでした。その経験から「家の中では、自分が子どもたちを安全に守りたい」という思いで「もたない暮らし」を実践されています。本書を読み進めていくことで、最終的に安全な暮らしをするために必要な断捨離方法が身につきます。
・もたない暮らしはメリットがたくさんある
本書を読むと、もたない暮らしはたくさんのメリットがあると気づかされます。まず、モノが少ないと掃除が早くおわります。そして、モノの場所がきちんと決まっているのでどこに何があるか明確です。
まとめ
今回は、数年前に断捨離初心者だった私が、実際に読んでみて参考になった本を5冊ご紹介しました。今も完璧に片付いているとはいえないときもありますが、モノ自体を厳選して少なくすることで、心に余裕が生まれたので断捨離を実践してよかったと感じています。
正直、今日は片付け面倒くさいなと思う日もあります。そんなとき、片付けのモチベーションを上げるためにもこれらの本を見直していくようにしています。
この記事をみてくださっているあなたも断捨離をして新しい生活をはじめてみませんか。