ミニマリストの本を読んでみたいけれど、どんな本がいいのかわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。
最近はミニマリストに関する本が多く出版されています。初心者向けから上級者向けまで、その種類は様々です。実際にミニマリストの本を読んでみると、「ここまで物を減らすなんて自分にはできない・・・」と、ハードルが高く感じてしまうかもしれません。そこで今回は、すぐ実践できる、初心者向けのおすすめ本7選をご紹介したいと思います!
ミニマリスト初心者でも実践しやすい内容を紹介している本を選出しました。是非、参考にしていただければと思います。
この記事の目次
【ミニマリストの本】初心者向けのおすすめ本7選!
ミニマリスト関連の本は最近ほんとに増えました。Youtube等を通じてミニマリストの生活が発信されていって、ある程度注目を受けていることから本を執筆される方も増えたと思います。
今回はその中でも多数読んだ筆者が厳選して7選を紹介していきたいと思います。
1.人生がときめく片づけの魔法 著者:近藤麻理恵
(1)本の概要
言わずと知れた片付けのプロ、こんまりさんの名著です。これを機に片付けブームが始まったといっても過言ではありません。
物を片付けることで人生がときめく、魔法のような片付け方法について書かれています。こんまりさんの片付けは、一度片づけたら二度と散らからないことで有名です。
物を捨てるステップが分かりやすく書かれていて、捨てる際のマインドについても知ることができます。服、本、書類、小物、思い出品とアイテム別の片づけ方法が記載されているので、ミニマリストの入門本としてとてもおすすめです。
(2)読むことで得られるもの
- とにかく物を捨てられる
- 自分と向き合うことが出来る
- 物にときめくか?という感覚が分かる
・とにかく物を捨てられる
この本では片付けの方法が紹介されていますが、片付けをする前に物を捨てる必要があります。しかしただ物を捨てればいいのではなく、自分に取ってそれが大切なものか?ということが基準になります。
物を捨てる際の考え方や実例を交えて、わかりやすくコツが書かれているので「物を捨てたい!」という気持ちにさせられる読者が続出しています。
・自分と向き合うことができる
物を捨てるためには、物と向き合う必要があります。物と向き合うことは、自分と向き合うことです。自分が物を買った理由、使っている理由、手放す理由など、自分が考えていることに向き合うことができます。
そうすることによって、自分にとって大切なもの、大切でないものがわかるようになります。ミニマリストにとって大切な考えです。
・物にときめくか?という感覚がわかる
この本では、「物にときめくか?」というシンプルな質問が片付けの最重要ポイントとなっています。こんまり流片付けでは、ときめくものは取っておく、ときめかないものは捨てるの2択です。
最初は難しいかもしれませんが、繰り返すうちに、「自分はこの物にときめくか?」という感覚がつかめるようになります。ときめくものだけに囲まれるのが、ミニマリストの一つの理想ですね。
2.フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣 著者:ジェニファー・L・スコット, 訳:神崎朗子
(1)本の概要
カリフォルニアガールの著者が、学生時代にフランスのパリに留学します。それまで間食し放題、物に囲まれて過ごしていたアメリカでの生活から一変して、シックなパリでの生活が始まります。
ホストファミリーのマダム・シックから学んだ、パリでの素敵な生活を基にしたエッセイです。お金をかけずに、自分らしく、毎日を楽しく過ごすための要素が詰め込まれた本です。
物を減らすことはもちろん、日常を豊かにすることに重きを置いている作品です。ミニマルで豊かな食生活の例を挙げていることも特徴です。自分の長所を生かした服の選び方、メイクの仕方などのノウハウも紹介されています。
おしゃれをしながら、ミニマリストの考え方を学べる良作です。
(2)読むことで得られるもの
- 自分に合った服の選び方がわかる
- 食事に関してもミニマリストになれる
- 日常を豊かにする考え方が身につく
・自分に合った服の選び方がわかる
本作の著者は、「自分らしさ」を最大限引き出すための物選びを重視しています。例えば、今持っている服は自分のスタイル、肌色に合っているか?その服を着るとわくわくするか?などのコツを教えてもらえます。
ミニマリスト要素を踏まえつつ、自分のファッションを最低限の服で最大限楽しめるようになります。ワードローブが全て自分に合っている服だと、クローゼットを開けた時に嬉しくなりますね。
・食事に関してもミニマリストになれる
ミニマリストというと物を減らしている人、というイメージがありますが、この本では食事に関しても余計なものを減らすことを推奨しています。特に間食をしないことの大切さについて触れています。
・日常を豊かにする考え方が身につく
本作は、普通の日常を特別な時間として過ごす方法が書かれています。それは、毎日食べるご飯、毎日する買い物、毎日着る服、毎日する化粧など、何気ない日常のことです。
その一つ一つを「なんとなく」ではなく、「特別に」することは、ミニマリストにも共通する考え方でもあります。 普段なんとなくやっていることが、特別な時間になったらとても楽しいと思いませんか?
3.ぼくたちに、もうモノは必要ない。 著者:佐々木 典士
(1)本の概要
汚部屋暮らしから、物を徹底的に減らしてミニマリストになった佐々木典士さんの指南本です。ミニマリストになった経緯や、現代社会におけるミニマリストの考え、物を捨てる方法を50個以上紹介しています。
また物を買うこと以外の幸せについても、触れられています。ミニマリストでありながらどう幸せを感じるか?という話も興味深いです。
物を捨てたらどうなるのか知りたい人、具体的に捨てる方法を知りたい人、今の時代におけるミニマリストの考え方を知りたい、ミニマリスト初心者の方におすすめの本です。
(2)読むことで得られるもの
- 物を捨てるメリットを知られる
- 物がない幸せを感じられるようになる
- 考え方をミニマルにできる
・物を捨てるメリットを知られる
普段物をため込んでいる人は物を捨てることに消極的なことが多いと思いますが、この本を読むと「物を捨てたい!」と思えるようになります。それだけ物を捨てるメリットが大きいと感じされてくれる本です。
著者の佐々木さんは、床が見えなくなるくらいの本が積み上げられた部屋に住んでいたそうですが、本は全て捨てたそうです。実際に物を捨てた人のリアルな体験談を知って、ミニマリストになるモチベーションを高められます!
・物がない幸せを感じられるようになる
一見、物を持っていることは幸せに繋がるように感じられますが、逆に、物がないことが幸せになります。物をなくしてスッキリした部屋で暮らすと気持ちよく感じます。選りすぐった物に囲まれていることが、物がない幸せを一層際立たせてくれます。
・考え方をミニマルにできる
ミニマリストは考え方までもミニマルにしています。人の脳は同じことを繰り返すのが習慣になっているので、ほとんど毎日同じことを考えているそうです。
人が考えることの量には限界がありますが、その対象を「なくす」ことによって、その量を減らすことができます。例えば、「この本が邪魔だなぁ」と毎日思っていたその本を捨てます。
これにより、毎日「邪魔だなぁ」と思っていた分の思考を、他のことを考える時間に充てられます。物をなくすことが、ミニマルな考え方に繋がるのだそうです。
4.少ないもので、すっきり暮らす 著者:やまぐちせいこ
(1)本の概要
ミニマリストを家族で実践している、主婦のやまぐちせいこさんが書いた本です。やまぐちさんが書いている同名ブログは、日本ブログ村のミニマリスト分野で1位になったことでも有名です!
4人家族のお母さんの視点で、ミニマリストになるメリットと、家事のミニマリスト化についてわかりやすくまとめています。
家族でミニマリストになりたい人、家事とミニマリストを両立したい人、インテリアにこだわりながらミニマリストを目指したい人におすすめです!
(2)読むことで得られるもの
- 家族を大事にするミニマリストになれる
- おしゃれなインテリア写真にわくわくする
- 家事をミニマルにできる
・家族を大事にするミニマリストになれる
本作の著者やまぐちさんがミニマリストになったきっかけは、「家族との時間を持ちたい」と思ったからだそうです。物を少なくして、家事も最低限にすると、その分の時間を家族と過ごす時間に充てられるようになります。
現代の忙しい人にとっては、家族と過ごす時間は貴重ですよね。ミニマリストになることで家族を大事にできるという、読んで暖かな気持ちになる本です。
・おしゃれなインテリア写真にわくわくする
この本は写真が非常に多いことが特徴です。写真集のようにインテリアや雑貨の写真がちりばめられていて、それを見ているだけでわくわくます。やまぐちさんはもともとインテリアに興味があり、インテリア雑貨の色や系統を統一するのがとても上手です。ミニマリストになるためのお手本として、写真が沢山あるのは嬉しいですね。
・家事をミニマルにできる
主婦をやりながらミニマリストになるのは難しいのではないか?という声が聞こえてきそうですが、なんと家事もミニマルにできるようになります。例えばキッチンカウンターには水切りカゴを置かず、タオルで代用することが、その一例です。
洗ったらお皿を拭いて片づけてしまう、というシンプルな方法ですが、習慣にしてしまえば苦にはならないそうです。こういった一つ一つの工夫がミニマルな家事に繋がっているのですね。
5.手ぶらで生きる 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法 著者:しぶ
(1)本の概要
こちらもとても有名な、自由を求めてミニマリストになったしぶさんが書かれた本です!運営されているブログは月間100PVを超えて、ミニマリストの先導者としても名を馳せている方です。
お金をかけずにいかに自由に過ごすか?に重きを置いた、自由なミニマリストの生活を知ることができます。物やお金だけでなく、時間や思考、人間関係のミニマリストになる方法も詳しく書かれています。
あゆるものを削ぎ落したミニマリストに興味がある人、自分の軸を大切にしたいと思っているミニマリスト初心者の方向けの本です。
(2)読むことで得られるもの
- 物がなくても生きていけることがわかる
- 自分の軸について考えるきっかけになる
- お金をかけないミニマリストの思考が身につく
・物がなくても生きていけることがわかる
著者のしぶさんは、あらゆるものを減らしているミニマリストです。例えば、住んでいるワンルームには布団はなく、フローリングの床に直に寝ているそうです。またテーブルもなく、出窓でご飯を食べています。私はこの本を読んだとき「自分には真似できないな・・・。」と思いました。
ですが、しぶさんはこの生活が自分にとって一番いいと考えています。意外と人は、「物がなくても生きていける」ということがよくわかります。
・自分の軸について考えるきっかけになる
この本では、「大大大好きなものだけを選ぶ」ことを推奨しています。「ちょっと好き」ではなく、「大大大好き」というのがポイントです。
買い物をしているときに「あ、これいいな。買うか迷うな。」と思うことがあると思いますが、迷っているものを買っても物欲は満たされない、というのがしぶさんの考え方です。
・お金をかけないミニマリストの思考が身につく
究極のミニマリストであるしぶさんですが、特に驚いたのはそのお金の使い方です。毎月の固定費はなんとたったの7万円だそうです。家賃は4畳半ワンルームで2万円。とても安いですね!
その他の固定費も最大まで削減されていて、かつ読書や事務などの自己投資をしながらこの金額です。もともと物が少ないことも理由の一つだと思いますが、毎月これくらいのお金で生きられたらとても気が楽ですよね。
お金をかけない思考を知って、自分のお金の使い方を見直す機会にしてみてはいかがでしょうか。
6.必要十分生活 少ないモノで気分爽快に生きるコツ 著者:たっく
(1)本の概要
自分流の整理整頓術でミニマリストのノウハウを得た、たっくさんの作品です。家族と暮らしながら、無駄なものを減らしてスッキリ生きていくコツを紹介しています。
物や情報が溢れている現代人向けに、自分に最低限必要なものだけを残して暮らしていくことがどれだけ快適か、というメッセージを投げかけています。
ミニマリストの実践例を参考にしたいと思っている方、家を綺麗に保ちつつミニマリストを実践したい方、職場でもミニマリストを実践したい方におすすめの本です。
(2)読むことで得られるもの
- 職場でもミニマリストになれる
- スマホのミニマリストになれる
- 綺麗好きなミニマリストの思考がわかる
・職場でもミニマリストになれる
著者のたっくさんは、職場のデスクで利用しているものを全てリュックに入れて持ち歩いています。持ち物は全て一組のみ所持し、デスクは毎日片づけているそうです。
・スマホのミニマリストになれる
たっくさんはスマートフォンの画面は1つのみと決めています。アプリが多いと情報量が増えて、自分が欲しい情報が埋もれてしまうからだそうです。
気になることはインターネットで検索すればいいので、インストールするアプリは最低限にしています。情報が溢れる社会で、時代に合ったミニマリストの生き方を参考にできます。
・綺麗好きなミニマリストの思考がわかる
著者のたっくさんは非常に綺麗好きで、毎日お風呂とトイレを掃除するそうです。これは他のミニマリストにも共通する習慣なのですが、物が少なくなることで掃除をしたくなるそうです。
お風呂やトイレの掃除はついつい後回しにしてしまいがちですが、物を減らすことで掃除もできるのなら一石二鳥ですね!
7.わたしのウチには、なんにもない。 著者:ゆるりまい
(1)本の概要
断捨離ブログでトップのPV数を獲得している、ミニマリストを超えた「シンプリスト」とも呼ばれるゆるりまいさんの本です。
この本の題名のとおり、部屋の中は「なんにもない」状態で、どうやってこの部屋で生活しているの?と思わされます。この本を読んで「断捨離したくなった」「とにかく物を捨てたくなる」と、影響を受けた人の声が続出して話題になりました。
ゆるりまいさんは東日本大震災がきっかけでミニマリストになりました。災害に関するミニマリストの考え方についても知ることができます。
(2)読むことで得られるもの
- 「なんにもない部屋」になった経緯を楽しく知ることができる
- 災害に対するミニマリストの考えを知る機会になる
- 片付けをするモチベーションがあがる
・「なんにもない部屋」になった経緯を楽しく知ることができる
もちろん、ゆるりまいさんの部屋は最初からなんにもなかったわけではありません。もともと大量に物があり、「汚屋敷」と呼ぶほどのマキシマリストだったそうです。
そこからどうやって今の部屋まで変えることができたのか、その経緯と著者の心情、成長の様子が事細かく記されています。
断捨離の参考書としてだけでなく、一人のミニマリストのエッセイとしても楽しむことができます。
・災害に対するミニマリストの考えを知る機会になる
この本には、物と災害の関係についても書かれています。物が多ければ多いほど、地震や火災が起きた時のリスクが高くなります。
せっかく好きな物を置いているのに、地震のせいで自分で選んだ物の下敷きになってしまうかもしれません。そのためにはどうしたらいいのか?ミニマリストの防災グッズはどうしているのか?といった、ミニマリストの防災に関する疑問を解消することができます。
・片付けをするモチベーションがあがる
この本は「部屋を片付けたい!」という気持ちを高めるには最適です。私も部屋が汚くなってきたな・・・。と思ったら、本書を見直しています。
片付けがはかどらない、ミニマリストになるのを挫折しそう・・・。と思っている人にもおすすめの内容です。
まとめ
「ミニマリストの本を読んでみたい」「どんな本を読めばいいかわからない」という方に、ミニマリスト初心者でも実践しやすい内容を紹介している本7選をご紹介しました。
ミニマリストの本を読めば、そのメリットや生活の様子を知ることができます。物を減らすことで、生活が楽になったり、自分への理解を深められたり、ためになることが沢山あります。
これらの本を読んで、あなたもミニマリストへの一歩を踏み出してみませんか?